夢のような物語…夢。
気付けば今、私は教室にいる。見慣れた顔もいるし、全く知らないのもいる。教室は薄暗い、電気が付いていないからのかもしれない。自然光が開いている窓から入ってきている。同じ窓から、涼しい風が吹いており、何だかフードの付いているパーカがあれば暖かいなぁって。
他の皆が既に友達が出来て、友達と座っているのだ。私は相変わらず無口でいつも置いて行かれたから、今日も一人だ。私は教室外の風景が見られるようにして、窓に近い席を選んだ。なぜかそこに誰も座っていないし、私もだってそこが誰もいないから自分の選択に迷いがない。そこには、三つの席が一緒になっているが、私は窓に最も近い席に座らなかった。なぜか、通路側の席に。考えてみれば、あれは私のクセだった。授業やクラスが終わったら、はやく教室から出らる様な席がいい!だから、窓側の席に座っていない。そこに座ったら、遅刻した人が来れば、通路側の席に座るのかもしれない。そうしたら、同じ列の最も内側に座っている私は、はやく教室を出たくても、出れなくなる。お手洗いだって行けなくなる。気遣うから、私…
それで、いつの間にかクラスが始まった。私は今、美術のクラスにいる。私は時々、窓の外に目を留めた。外の風景がより面白いからかな?隣の二つの席が空いているのままだ。
しばらくして、私はお手洗いに行って、戻ってきたら、隣の席にカバンや上着など、いろんな荷物が置いてあった。見慣れた荷物だった。そっと窓側の方に顔を向いたら、懐かしく愛おしい人の姿が目に映った。友也だった。私の姿が見えたら、親しく声をかけてくれた。席だって、窓に最も近い席から真ん中の席に、つまり私の隣に移った。
半年ぶりの再会だ。友也がここにいるなんて夢の程、びっくりするのは当然だが、最もびっくりするのは、なぜ私の隣に?しかも、肘と肘がぶつかるぐらいあんな近くに座っていいの?知っていたのか?それとも偶然なのか?わざと遅刻して、びっくりさせたいのか?
それらの質問は心の中で始まってお終い。私と友也は、この半年に何も変わらないように話をしていた。冗談もして笑っていた。何もかも変っていない。友也も、半年前の友也と全く…同じ姿で同じ性格。
夢の中で、私は幸せだった。いっぱい喋って、いっぱいお互いの気持ちを通い合わせた。夢だった、何もかも…
今、私は目覚めている。覚めた中で、あんな夢を思い出したら、息し辛いの程胸が苦しい。苦しいけど、嬉しい。それが、夢の中の友也でも、実際の友也と全く同じだから。まるで、夢の中で私達が再会した。
とてもいい再会だった。
